なんとか登れたのでまとめます。
Amazing Borneo Tours
私達が選んだのは少し高いけど、ちゃんとホテルに泊まって、ご飯付のツアーです。コタキナバルのホテルへ迎えから最後の空港への送りまで、ガイド、保険料、入場料、宿泊や食事も全部込みでした。別途払ったのはポーター代、自分で買ったアルコールなどの飲み物代などのみです。
外国人料金RM2780/人 まぁまぁ高い・・・ (ローカルはRM1930)
Amazing Borneo Tours https://www.amazingborneo.com
Day1:KLからコタキナバルへ移動
飛行機でKLから直行便2時間40分ほど。(サバ州に入るのにパスポートチェックあります!忘れずに)
そのあとMonocolo Hotelに荷物を置いて夜ご飯を食べに行きました。海のそばにナイトマーケットがあり新鮮なシーフードが食べられます。
Day2:Kinabalu Park HQへ
一緒に登る仲間たちと合流し、約2時間のバスでKinabalu Park HQ Lodgeへ。山道なので酔う人は酔い止め必須。ついたらレジストレーションの紙を書きます。ここでパスポートも確認します。
すでに標高が1585kmなので、半そでだと涼しく感じるくらい。(昼間でも22度くらいだったかな。)
WiFiはレストランのみで使えました。夜ご飯はビュッフェスタイル。
売店もあるけど、やっぱりちょっと高かったので下でいろいろ買ってくるべきだったと思いました。水は2L 分入れるものが必要でここでボトル(プラスチックボトルではなく紙のもの)を買い足す羽目に。あとは靴下も忘れてここで買いました。ポストカードは全然いいのがなかったので買ってくるか、上で買うのが良いかも。
山なので虫が多いです。寝ようとしたら大きいハチが入ってきてしまって大変だった。窓の開け閉めは注意。
Day3:ついに登山開始!Panalaban Base Campへ
朝ごはんも同様にビュッフェにて7時ごろ食べて、チェックアウト。スーツケースはここで預かってもらえます。(たしかRM15/個)
ランチと水をもらいそれもリュックに入れてポーターに預けました(重さによって計算します。詳細はこちら→What to bring for your Mt.Kinabalu Climb – Amazing Borneo Tours)。手持ちは水1Lと簡単な食べ物と薬やティッシュ、レインコートのみ。
TimpohonGateまで車で移動し、説明を受け、出発は9時半頃でした。
道は一本道なので迷うことなどはなく、最初のゲート出たあたりで少し下がっただけであとはずっと登るばかり。途中にシェルターがあって休憩したりトイレに行けます。(紙はないので持参)
基本ずっとこんな感じの階段の登りです。
Layang Layangというシェルターでランチを食べる予定だったので(そこでポーターの人から出してもらう、水もここでからのボトルと交換してもらう)ここまでは比較的急ではないので、少し休憩したとしても数分以内にとどめ、ここまで一気に行ってしまうのが良いかと思います。私たちはここまでだいたい3時間くらいかな?ランチは体が冷えないよう30分くらいでさくっと食べました。リスがたくさんいて食べ物狙ってくるので注意!
Layang LayangからBase Campまでは急なこともあって高度が一気にあがってきます。そのため、ここは焦らずゆっくり行くことが大事とのことでした。
少し頭が痛くなりましたが、なんとか15:30くらいまでBase Campにつきました。
夜ご飯は16時半からなので、シャワーで(とはいっても冷水のみ、トイレとシャワーが2つずつあります)、洗えるところだけ洗ったり濡らして吹いたり、あとはウェットシートなどで拭くなどして着替えを済ませました。
夜ごはんもビュッフェです。
売店にはお菓子なども売っていて、なんとビールもありました!ポストカードもあって、こっちのほうが下のホテルよりいいのがあったので買い足しました。なんとここにはマレーシアで一番高いポストオフィスがあるのです!たしか6時までしか開いていないので(1分たりとも過ぎたらアウト)ポストオフィスは翌日行くことにしました。(あともう1歩たりとも登りたくなかった)
ここですでに3,272mです。夜は冷えるので持っているもの全部着る感じでした。サンセットを見て夜は7時に消灯です。疲れているのに全然寝付けなかったです。。。
Day4:Low’s Peakへ そして地獄の下り
1時に起床し朝ごはんビュッフェをいただきます。荷物は部屋に置いたまま軽装で2時半に登頂開始。登るのに邪魔になるということでポールは1本にしました。(もしくは途中でガイドに渡すなど)
真っ暗な中ヘッドライトをつけてぞろぞろと階段を上っていきます。振り返ると空は満点の星空で写真を撮りたかったけど、30秒など止めて撮る余裕はなし。というのもSayat-sayat Check Pointを5時半までに通らないといけないため(1秒たりとも遅れたらアウト)、不安で仕方なかったのです。自分のペースがこれでいいのかわからず、遠くにヘッドライトの光が見え、早い人はもうあんな遠くまでというのが見えていました。ゲートが近づくと大きな岩をロープをつかんででよじ登るような場面も増えていき、少し怖いです。暗いので下が見えないのが幸いだったかも。だんだんと頭も痛くなってきていましたが、なんとか4時半ごろゲートを通過。
そこからはなだらかな坂がずっと続く感じで、酸素も薄いので地味に疲れます。だんだんと日も登ってきて明るくなってくると、そこが他の星のように不思議な景色で、左前にぼんやり見えていた大きな山が、あのRM100札の山だということに気づきました。冷たい風で飛ばないかビビりながらお札をもって写真を撮りました。頭が痛く気持ち悪く、完全に高山病でペースがここからどんどん落ちていきました。
ところでPeakはどこなのよ、あそこまでいったらすぐかな、というなだらかな坂を上り切ったところまでいくとようやく、Low’s Peakが見えました。全然すぐじゃない、最後の急な坂!!!
ここまででもう結構気持ち悪くなっていたのですが、最後の最後、本当に急な坂をよじのぼっている途中で限界を超えて吐きました。隠れるところもなく、大人になってこんなに人に見られながら吐くことになるとは。さらにちょうど日本人の人たちにも見られ、人間としてつらく悲しくなってました。ほんとにあと数メートルのところでしたが、ガイドさんにどうするか聞かれ、さすがにここで諦めきれず、最後の力を振り絞ってなんとか登頂しました!!4095m!!!
頂上についたのはもう7時を回っていて、日が昇りきっていました。(早い人だと頂上で日の出を待つぐらいです)逆に頂上が混んでいなくて私たちで貸し切り状態でした。
そして地獄の下りが始まる・・・なだらかな登りはなだらかな下りなわけで、すべりそうでうまく進めず(意外と滑らないんだけど)何気に時間がかかり、逆に階段だと1歩が大きくて進むから助かる!て感じでした。岩をロープ使ってよじ登っていたところは、反対向きになって山側を見ながらロープをもって、滑り落ちる?ような感じで一気に降りれました。登るときどうやってこれ降りるんだろと思っていましたが、そんなに怖くはないです。
途中ポストオフィスでポストカードを送り、Base Campまでついたのは10時28分くらいで、ぎりぎりチェックアウトでき、エクストラチャージを払わずに済みました。セーフ。でももうご飯は全然残ってなくて、先についている友人がとっといてくれて食事にありつけました。とはいえ、私は吐いていて食事は全く食べられず。
相方の膝の痛みが出てしまっていて、下りは時間がかかるだろうと、11時すぎにはもうBase Campを出ました。下りはすぐだよ2,3時間って言ったの誰?さっき登頂するのにもう最後の力振り絞っているけど!ここからの長い長い長い坂道が本当に地獄でした。あの角曲がったらLayang Layangかな、と何度も言ったし、登りの時は一切気にしなかった〇〇㎞という看板に、あとどのくらいかを計算してそろそろ1㎞たったかなと思うと500mしか進んでいなかった時の落胆と、途中でガイドさんにあうたびにあとどれくらいかを聞いて絶望。本当に私こんなに登ってきたの?と不思議に思うくらい永遠と続く長い下り道でした。さらに先についている人たちをずっと待たせている罪悪感でもつらく、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
行きに下ったところは帰りは登らないといけないわけで。最後の階段にさらに心を折られながらも、ようやく入口についたころにはもう18時半ごろで、ほぼいちばん最後だったと思います。売店も閉まっていて空腹なのに何も買えず。
HQで荷物をピックアップし、ここで登頂した記念でカラフルのサティフィケーションをもらいました!途中までだと白黒らしいです。でもそれを見る余裕すらその時はありませんでした。
高山病は下れば治っていくのですが、なんとここから空港の近くのホテルまでのバス2時間で、胃の調子悪い×空腹×疲れ×車酔いでこれまたゲロゲロ。胃をひっくり返してももう何も出ないというくらい久しぶりに吐きました…。もちろん高山病の薬も、酔い止めも飲んでいたのですけどね…(思えば屋久島の屋久杉見行った帰りもめっちゃ吐いたな笑)
ホテルはTHE LUMA HOTEL KKというところで、心底疲れていたので、いいホテルにしてくれてあって本当に心から助かった・・・周りにたくさんレストランがいろいろありましたが着いたのが遅くてしまってたし、そもそも気持ち悪いのでコンビニでスープだけ買って泥のように寝ました。そういえば昼ご飯も本来ならばHQで食べられるはずだったんですが、ついたのがもう夜だったんでお弁当にしてくれていましたが、それもほとんど食べられず、でした。
Day5:家に帰るまでが旅行
朝ごはんはなんと螺旋階段を上った先で、えーーーそれはないよーーーと思いましたがなんとか食にありつけ、フライトも午後だったのでゆっくりとKLに帰りました。朝にしなくて本当に良かった。朝1時に起きて2時半から18時半までずっと登り下りで翌朝早朝フライトは絶対無理でした。数日コタキナバルで過ごすという友人もいましたが、当然の全身筋肉痛、階段は地獄の痛み、椅子に座るのもそっとじゃないと無理という状況だったので、この後に観光もどのみち無理だったなって思いました笑 ひどい筋肉痛は5日くらい続きました笑
国内線ですがパスポートチェックあります。KLはPeninsulaというほうへ進んでください。ラウンジもあり、ビールも飲めました。お土産は中と外両方にあります。
最後に…
マレーシアで一番高い山、コタキナバル。日本からも登山ツアーがあるくらい、アジアの登山ツアーでは有名なものかと思います。エベレストベースキャンプなどは7-10日などかかるので、2日でいけるというのは気軽にいける?と思いますが、4000m超え、富士山より高い山なわけで、なめてはいけません!本当につらかったです。でも、写真では決して伝わらない、異世界の景色と達成感は一生の思い出になることでしょう。
実は世界一周したときにアンナプルナベースキャンプいっているので、標高に関しては少しだけ負けて、自己最高地点というわけではないのですが、(そのときももちろん死ぬほどつらかった7日間だったけど)、1日のつらさという意味では登って下った日はなかなか自己ベストレベルで疲れました。
(コタキナバルに登ると決めてから(お金を払ってから)、準備したものや登る練習としていったハイキングコースなども今度紹介したいと思います。ぜひ一生に一度の経験として、コタキナバル登ろうというときの参考になれば幸いです。
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